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ヘボ将棋鬼のごとし

電王戦でのトッププロの敗北により、タイトル戦の意義が問われています。
しかし、アマ有段者レベルの腕があれば、プロの解説によるタイトル戦は非常に面白く、今後もその意義が失われることはないでしょう。
そして、人間だからこそ、解説を分かりやすく出来るのであり、棋界とソフトの住み分けは自然に為されると考えています。


そういう意味で、私は電王戦でのプロの敗北に関しては、比較的楽観派ですが、プロでも全く歯が立たない時代が来る前に、ハメ手でもいいので勝ってほしいと思っています。
もっともそれは、見る側の考え方によるものであり、不用意に価値観に関する議論をするつもりはありません。

あとは、最高峰の戦いでないと意味がないのなら、新人王戦や女流のタイトル戦の意義も問われることになります。
しかし、それらの棋戦やタイトル棋戦の予選なども、ネット中継でのコメント解説があれば、充分楽しめます。
つまり、将棋の面白さはその内容が本質であって、勝敗やレベルは面白さの一要素であっても、絶対ではないと考えています。

さて、以下のような動画を見付けましたが、ヘボ将棋でも見せ方によっては、楽しめるいい例です。
おかしな将棋内容が、コメントによる突っ込みによって、さらに盛り上っています。
また、後半には、ファミコン将棋ソフトとたいしてレベルが変わらない勘違いコメントもあって、そのカオス状態は、レベルが低いからこそのものですw

 

 
さらに、その上(下?)をいく動画です。
ここまでいくと、釣りではと疑いましたが、駒の読み方を間違っていたりして、マジで超初心者のようです。
逆にこういう将棋ばかりだと、つまらないでしょうけど、たまに見る分には非常に面白いです。
いろんな楽しみ方があるから面白いのであって、文明の発展と同時に新しい価値観が生まれ、時代がそれに対応し、歴史は推移していくのだと思います。
ただし、先の動画がつまらなかった人にとっては、こちらの動画もつまらないと思いますので、悪しからず。


ついでに、こんな動画を発見。
突っ込みどころ満載で、真面目に分析する気にはなれませんが、作品としては良く出来ていて、コメントの突っ込みと合わせて、面白い出来栄えですw
1~3はつまらないので、あえて4にしてます。
忙しい人は、時間がもったいないので、見ない方がいいですw

 

 

要するに、探索勝負では不公平だから、評価値勝負にすべきと、一行で解説できる動画内容ですw
ただ、人間の能力の高さは、盤面評価だけでなく、枝刈り能力、羽生さんの言う捨てる力がありますが、そこが全く考慮に入っていません。
それに、候補手だけ並べられても、指し手を決定するのは、読みの末端の局面での盤面評価なので、あの対局方法では全く無意味で、仮に10秒将棋で直観のみで選択したのなら、逆に人間は絶対に勝てませんw
それでしたら、森下プロの継ぎ盤案の方がいいと思いますが、これはこれで賛否両論ありそうです。
そもそも、候補手を挙げるのに、ソフトの評価関数が使われていますし、ソフトの探索も全幅とは限らないので、探索能力のみを純粋に抜き出せていないのも問題です。

ただし、今後電王戦を開催続けるのであれば、対局方法の問題は避けて通れないわけですが、非常にやっかいな問題ですので、ここでは詳しい考察はしないでおきます。